K-POPから日本式アイドルへ転向するLIGHTSUMのラジオ番組開始が示す、アイドル市場の新しい分岐点

ニュースの概要

K-POPのアイドルグループとしてデビューした6人組LIGHTSUMが、日本式のアイドル活動へ軸足を移した。その新しい一歩として、大阪で『LIGHTSUMのRe:Radio』という番組が始まる。Re:Radioという題名には、活動を一から出直すという意味合いも読み取れる。韓国で磨いた歌とダンスの実力を持ちながら、あえて日本流の活動様式を選んだ点が目を引く。ライブや握手会に加え、ラジオのような身近な場所でファンと日常的に接点を持つのが日本式の特徴である。海外発のグループが日本市場の流儀に合わせる動きとして、業界関係者の関心を集めそうだ。

引用元: K-POPアイドル→日本式アイドルに転向の6人組、大阪で新番組を開始 『LIGHTSUMのRe:Radio』(オリコン)(Yahoo!ニュース)

分析・見解

K-POP型と日本式、勝負どころの違いが転向の背景にある

K-POPは、長い練習生期間を経て、完成度の高い歌とダンスで世界市場に出ていく仕組みである。作品の質で勝負するため、デビュー時点で完成品に近い状態が求められる。一方、日本式のアイドルは、未熟さも含めて成長の過程を見せ、ファンが応援を通じて関わる点に価値がある。

LIGHTSUMのように前者で鍛えられたグループが後者へ移るのは、単なる路線変更ではない。収益の柱を、作品の販売や配信から、ファンとの継続的な接点へ移すという判断である。

ラジオという地味な場が、実は日本式の本丸である

今回の番組がラジオである点は見逃せない。映像と違い、ラジオは声と話しぶりだけで人柄が伝わる。メンバーの素の会話や失敗談が、そのまま親近感につながる。

日本のアイドルは、深夜ラジオや地方局の番組で人気を育ててきた歴史がある。大阪という土地も重要だ。関西は会話の面白さが評価される土地柄で、トークの力を磨く場として理想的である。歌とダンスで高い評価を得た人が、話芸でも勝負する。この二刀流を見せられれば、他のグループとの差別化になる。

先行事例に見る、海外出身アイドルが日本で根付く条件

日本で活動する韓国出身のグループは以前からあり、日本語の曲を出す、日本の番組に出る、といった工夫を重ねてきた。ただ多くは、本国での人気を日本へ輸出する形だった。

今回の特徴は、活動の作法そのものを日本式に改める点にある。これは、握手会やファンクラブのように、顔の見える関係を軸にした運営に近づくことを意味する。成功の条件は、言葉の壁を越えて、日常の小さな接点を積み重ねられるかどうかだ。

独自の視点:市場の主役は国籍ではなく「関わり方」になる

今回の動きから読み取れるのは、アイドル市場の区分が国籍から運営の流儀へ移りつつあるという点である。K-POPか日本式かは、もはや出身地ではなく、ファンにどう関わらせるかで決まる。

今後は、同じグループが国や時期によって二つの流儀を使い分ける例も増えるだろう。ファンの側も、完成された作品を楽しむ層と、成長を見守る層に分かれていく。市場は縮むのではなく、細かく分かれて広がる。

ビジネスへの影響

小さな接点を重ねる運営は、他業種にも応用できる

LIGHTSUMの転向が示すのは、大きな広告より、小さな接点の積み重ねが長続きするということである。地域のラジオ番組は制作費が比較的低く、出演者の人柄を伝えるには十分な場だ。

アイドル以外の企業でも、社員や創業者が地域メディアに定期出演し、顔の見える関係を作る方法は使える。商品の説明より、話し手への信頼が購買の決め手になる場面は少なくない。

海外市場に出る企業は「流儀の現地化」を考えるべき

商品や言葉を現地向けに直すだけでは足りない。今回のように、売り方や関わり方まで相手市場の流儀に合わせる判断が、定着の分かれ目になる。

まず現地で人気のある接点を調べ、小さく試すことから始めたい。その結果を見て、投資の大きさを決めればよい。投資を先に増やすのではなく、反応を確かめながら段階的に進めるのが現実的である。

注意すべきは、方針転換への戸惑いをどう受け止めるか

路線を変えると、元からのファンが離れる危険がある。転向の理由と今後の方針を丁寧に説明し、既存の支持者を置き去りにしない姿勢が欠かせない。新しい層の獲得と、これまでの支持者の維持を、同時に進める必要がある。

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